自然風剪定について


お庭をはじめ家の周りに木を植えると必ずしなければメンテナンスとして「剪定」という作業があります。サフランで施工した「雑木の庭」の木々は、必ずサフランでの剪定をお願いしてます。サフランでは、雑木の木々の生育コントロール行うための剪定・・・自然風剪定をさせて頂いております。


では、自然風剪定ってどんな剪定?


剪定してないかのような姿に…自然風剪定とは①



樹木の剪定には、様々な方法、種類があります。一般的には、「刈り込み」や「小透かし」、「三ツ葉のこし」などが多用されます。たとえばモッコクの小透かしや生垣の刈り込み、公共工事の街路樹剪定などがそうです。

 

「自然風剪定」とは、そういった剪定と違って、「剪定をしていないような」姿を保ったまま、樹木の生育をコントロールする手法になります。 京都の料亭などに行くと(私は行ったことはありませんが、私の師匠の話です)、いつも同じ高さで、同じようなモミジの枝が感じよく伸びていたりします。これは、まさしく「自然風剪定」によって、樹形をコントロールしているのです。

 

自然風剪定は、基本的にはどんな樹種にも応用できますが、最も向いているのは、いわゆる「雑木」です。マツやマキなどは、やはり「仕立物」といわれる通り、人為的に作る形の良さというものがあります。 それに対して雑木は、里山の自然環境で育まれた風になびく枝先の柔らかさ、風の通り抜ける適度な空間、木陰を作る多すぎず少なすぎない葉の量などがその美しさの源です。自然風剪定は、雑木が雑木らしく、最も美しい姿で居られるようにする剪定技術なのです。







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自然風剪定について

既存ヤマボウシ剪定前
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自然風剪定について

既存ヤマボウシ剪定後
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自然風剪定について

雑木の庭剪定前





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自然風剪定について

雑木の庭剪定後





樹形を良く見て理解する 自然風剪定とは②



樹木を自然風の樹形に保つには、まず「その木を良く見る」ということが大切です。山野に生えているとき、どんな風に枝を伸ばしているか。枝の量はどれくらいか。枝の角度はどうか。葉先は垂れているか。上を向いているか。葉の量はどれくらいか。幹や枝はまっすぐに伸びているか。曲がっているか、などなど・・・。

 

自然に生えている姿を、樹種ごとにイメージできるよう自分の記憶の中にとどめます。そして、目の前の剪定しようとする木を良く見て、その木と山野の木の重なるところと違っているところを見分けます。

 

山野では、枝がわりと垂れ性の木でも庭木になると、長年のぶつ切り、刈り込み剪定などの影響で枝が上を向いてしまっていることさえあります。その中でも、これはこの木の本来の枝ぶりに近いという枝を見つけ出し、残して育てていくことを考えるのです。

 

まず、「樹形」を良く見て理解すること。これが自然風剪定の第一歩になります。






自然風剪定について

コケ順とは…自然風剪定とは③



自然風剪定を行うのに必要な技術、あるいは木の見方のひとつに、「コケ順」という言葉があります。書物ではなく、私が師匠から直接聞いた言葉なので漢字が間違っているかもしれません。お許しください。

 

「コケ順」とは、根元から枝先にかけて、自然に木がやせ細っていく様(さま)のことを、そう呼んでいます。自然界の木は、当り前の話ですが、根に近いところほど太く、枝先ほど細くなっています。その移ろいは、急に細くなったり、太いまま終わったり、ということはありません。あくまでも無理なく、徐々に細くなっていきます。


ところが庭木を見ると、枝先がブツッ、と切られていたり(ブツ切りといいます)、太い枝から突然、細い枝になっていたりと、いかにも「ここで切りました」というような姿を見かけることがよくあります。それは自然な木のあり方とは対極の状態です。見た印象は、やはり人為的なものを感じてしまいます。

 

「コケ順」を意識して、剪定を行うことで、自然風な枝の姿を庭木で再現することができるのです。



自然風剪定について

古木感について 自然風剪定とは④



自然風剪定を行うにあたってのポイントとして、「古木感」という言葉があります。字面の通り、古い木の感じ、という意味です。これは、樹種にもよるのですが、ある程度生長した木の姿というのは、共通項があります。枝が長くなってくると、まっすぐ伸びずに何度か折れ曲がりながら伸びていくのです。わかりやすいのが、ウメです。梅の老木は、幹自体がまっすぐではなくくの字になっていたり、枝も何度も折れ曲がりながら先へと向かっています。これが古木感です。

 

老木、大きな木の枝を剪定する場合、この古木感を失うような切り方、まっすぐな枝を残して切ってしまうと、一気に若木の雰囲気になってしまいます。若い木は、これからどんどん生長していくため勢いがあり、枝をまっすぐ、上へ上へと伸ばしていく傾向があります。

 

庭木の場合は、剪定を繰り返すうち、根の量と葉の量のバランスが悪くなり年月を得た木でも、若木のような枝(トチョウシ)を伸ばすことが良くあります。このような枝を付け根から切り、古木感の残る枝を残していくことが自然風剪定のポイントのひとつです。



自然風剪定について