地産地消の自然素材をシンプルモダンな建物に合わすと 神奈川県厚木市H様邸
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こだわりの自然素材を使ってご自宅を建てられた神奈川県厚木市H様。外観はかなりモダンですが、家の中はヒノキの柱や床板、珪藻土の壁、栗の木のカウンターなど、ナチュラルな素材をふんだんに使った、とても居心地のいい家です。そんな家に合わせた外構、お庭を、「地産地消」素材を中心に提案させていただきました。コンクリートの駐車場、外構は「ちょっと違う」とお考えだったH様に、景色工房サフランの展示場のイメージがピッタリで、ご依頼いただく運びとなりました。
ポストはオンリーワンクラブの「フィール」という製品です。独立仕様で、懐かしい感じもする存在感のあるポストです。色は当初、ホワイトやブラウン、グリーンもご提案しておりましたが、H様のご判断で最終的にシルバーに。サッシと同系色で、周りの緑や建物の柱、壁などが引き立つ、いいバランスになりました。
アプローチは御影石の古材を敷きました。大判で厚みのある素材なので、下地コンクリート、モルタルなしで施工しています。まったく動く気配がなく、違和感なく出入りしていただくことができます。
2台目の駐車場になる玄関アプローチ横の石畳。地元、神奈川県産の根府川石を敷き詰めました。草目地にするためコンクリート、モルタルは使用せず、目地まで含めてすべて砂極めで施工しています。根府川石は硬く、見た目も硬質なイメージですが、草目地にすると柔らかさが出て、また灰褐色〜茶褐色の微妙な色合いが、いい味を出してくれます。草が生えそろうのは来年の春以降になりますが、その頃はまた違った印象になるはずです。私も楽しみです。
南側のお庭には、濡れ縁風ウッドデッキを作成し、たくさんの落葉樹を植えました。アオダモ、ヤマモミジ、ソロ、ジューンベリー…。春は鮮やかな新芽の芽吹き、夏には緑陰、秋には燃えるような紅葉、冬は落葉して日差しを家の中へ。樹木は、彩のある景色と過ごしやすい環境を作ってくれる、天からのプレゼントです。
北側からの全景です。メインの駐車場は御影石敷き。大判の石は茨城県の稲田石を使用しています。都電の敷石などにも使われた、時間が経つにつれていい味の出る敷石です。こちらも砂極めでの施工です。
こちらは南側、建物のバルコニーの手すりはレッドシダー材ですが、そこへオイルステンではなく「ウッドロングエコ」という木材防護保持剤を塗布しています。ウッドフェンスとウッドデッキも、ヒノキ材で作成して「ウッドロングエコ」を塗布しています。表面が酸化して、シルバーグレイの色合いに変わってきています。
ジューンベリーほか、ブルーベリーも植えました。花も紅葉も収穫も楽しめる果樹は、四季を通して楽しむことができます。
アプローチ脇の景石まわりです。手前の石積など、ちょっとしたスペースに、自然な景色づくりを心がけました。
この施工例のその後・・・2012年秋の様子はこちらから→