夏のウッドデッキの表面温度は60℃超えます!!
余談はここまでにして。
夏になり気温が上がり暑くなってくると、これまで癒しの空間だったウッドデッキが熱源になり、とても近寄れる場所ではなくなっていきます。そこで、実際に表面温度計で温度測定をした結果を紹介いたします。
梅雨が明けて、いよいよ夏本番!サフラン店舗の色々な場所の温度を測ってみました。これは放射温度計です。レーザーポイントで、赤い点で当てた部分を瞬時に測定します。
測定当日は、2018年6月30日 正午ちょい前 気温は31℃ 晴天なり。
まずはサフラン店舗の室内から測定してみました。
打ち合わせスペースの、自然石敷き床 土間の温度は、28.4℃。
事務所の床、杉板張りの温度は、30.3℃。木は蓄熱するので、土間より温度が高いです。
天井の温度は、33.3℃。太陽の熱を直に受けた屋根から伝わる温度は高くなります。
次は、外に出てみましょう。
方角としては北東向きの、掃き出し窓からフラットに繋がるタイルテラスとその先のハードウッド材のウッドデッキ。その奥はご存知、モリニワです。
タイルテラスの日が当たってる部分の温度は、42.6℃。
※水撒きした後に測定しました。
日がサンサンと当たるウッドデッキの温度は、66.6℃です。裸足で出ては危険な温度です。天然素材は一見涼しいイメージがありますが、木は蓄熱するのでかなりの温度上昇です。
日なたのウッドデッキの温度はかなり熱くなってますが、コナラとソロで出来た木陰の部分の温度と、葉っぱの温度も測定してみました。
木陰のウッドデッキの温度は、31.9℃。日なたの温度66.6℃から木陰が出来ることで、35℃近く温度が下がっています。
コナラの葉っぱの温度は、27.6℃。葉っぱの蒸散作用で涼しく感じます。
では、これも陰をつくってくれる優れもの。ガーデンルームのシェードの温度を測ってみます。
シェードの温度は、45.6℃。ちなみに、シェードの上は透明ポリカーボネートです。
シェードで日陰になっているタイルテラス床の温度は、31.9℃。ウッドデッキの木陰の部分と温度が変わりありません。
コナラの木陰があるウッドデッキと、シェード日除けで出来る日陰の床の温度は、ほぼ同じ温度でした。しかし、体感としてはウッドデッキの木陰の方が涼しく感じます。それは、それぞれ上部の温度の違いによるのではないでしょうか。
植物は根っこから水を吸い上げて、葉っぱから蒸散させています。その作用により、常に打ち水をしているような働きをしてくれています。また、木陰+蒸散で気温が下がったところと、直射日光で暑くなった日なたとの温度差で心地良い風が吹きます。
緑の力おそるべしです!お昼寝するには最高ですよ。
もうちょっと温度測定してみます・・・
株立ちのモミジの根元の下草置き場の温度を測ります。
ちょうど水撒きをしたところで、土の部分の温度を測りました。24.0℃です。本日の測定で一番低い温度です。
モリニワの温度は、27.9℃です。モリニワの中は別世界のように涼しいです。ただ・・・蚊がすごいです。
最後に、サフラン店舗前のアスファルト道路の表面温度を測ってみました。
55.6℃でした。ウッドデッキより温度が低いです。
庭に樹木を使ってキャノピー化し木陰をつくることで、夏の暑さ対策になり、ウッドデッキや庭で快適に過ごすことのできる空間が出来ます。
詳しくはこちらのページをご覧ください↓
庭に「木陰」をデザインする・・・これからの時代の庭に必要な考え方
今回の測定で、感覚的なものを数値で表すことにより、改めて緑のある環境がもたらす見た目だけの心地良さだけではない恩恵を実感しました。夏を快適に過ごすヒントにしていただけるとうれしいです。