露地とは
露地とは、日本庭園の様式の一つで、いわゆる「茶庭」のことです。「路地」と書く場合もあります。
茶道が確立される前の書院式庭園から、千利休によって茶庭=露地へと発展、茶室と一体となった庭のことを指します。
もともと露地は、禅宗の寺院の中にあった小庭に対する呼び方で一般家庭の庭のことは、露地とは呼んでいませんでした。
利休の茶道の後継者と言われる禅僧 南坊宗啓の南坊録に「露地は草庵寂寞の境をすべたる名なり」と書いてあるそうです。
つまり、俗界、俗世間と一線を画して静寂な境地を表す名前というような意味になりますでしょうか。禅宗に影響を受けた茶道の精神を表した名、といえます。