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    今ある「環境」を生かした庭づくり

    今、お庭があるとします。そこに以前から植わっている樹木があるとします。家を建て直したり、リフォーム、リノベーションしたりするとき、その樹の運命は二つに分かれます。「残す」か「撤去する」か、です。
    一般的にはどちらのパターンが多いか。おそらく圧倒的に「撤去する」パターンが多いはずです。新たな建物に合わせて、外まわりもすべて新しくする。その気持ちはわからないではありません。現実問題として、外構などの構造物は、撤去しなければ新築も、あるいはリフォームもできない、という場合もあるかと思います。

    しかし、もし可能ならば、「樹木」はできるだけ残すべきだと思うのです。もちろん外構と同じように物理的に不可能な場合、景観的にそぐわない場合などは、撤去も仕方ないかもしれません。ただ、もし物理的に可能であれば、そして景観的にもうまくフィットさせることができそうな場合は私たちは樹木を「残す」ことをお勧めしています。

    その理由の一つは「コスト面」です。「仕立て直し」の技術を使って、新しい庭=環境とマッチさせることが可能な場合、撤去+新規植栽の費用を抑えて景観づくりの骨格を作ることができます。
    そして二つ目は「土壌環境」を活かす、という意味があります。長年育った庭木は、自然環境の樹と同じように、根の周りに根圏、つまり「共生菌」や「菌根菌」、共生微生物といった土中環境を作り上げています。この根圏は、水分や養分などをやり取りして樹木や草本と菌類など、お互いが生きていくシステムです。自然の森や林、長年経った庭木などが水やりや肥料を与えなくても生きていけるのはこの根圏を中心とした「共生システム」があるからなのです。新たに植えた樹木だけで庭をつくるよりも、この「共生システム」ができているところ、つまり既存樹木を残し、根圏がある場所へ植えた方が新しい樹も早く活着し、健全に生育することができます。

    一度壊してしまった土中環境を取り戻すには通常は長い年月が必要になります。せっかくできている環境があるのであればそれを活かさない手はありません。そういった意味でも、今ある庭木はなるべく残して、活かしていきたいと考えています。



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