和モダンの落ちついた門まわり 神奈川県中郡大磯町S様邸
こだわりの和風で家を建築されたS様。外回りにもこだわりがあり、約9ヶ月間をかけてお打合せさせていただきました。外壁の白と黒のコントラスト、そして縦格子の木目調の色合いに合わせて、ご提案させて頂きました。
門柱(門袖)は、シンプルな薄黒の左官仕上げ。黒の縦板張り調の外壁に埋没することなく、かといって浮かび上がりすぎることなく納まったかと思います。当初は、同じ黒系の空洞ブロックをアクセントに入れたり、一部に化粧ブロックを使ったりと、試行錯誤したのですが、「もっともシンプルな形にして正解だった」、と施主様も満足されております。
縦格子は、建物で使用していた三協立山アルミの「メイクスクリーン」を使用しました。木目調の色合いが、他社のものだと微妙に合わないために、施主様がこだわられた点です。今夏発売の新製品で、それまでは建物用しかこの色がなかったので、タイミング的にはピッタリでした・・・。
玄関ポーチ前の、手前2段の階段には、黒の粘板岩の乱形を張りました。上部はタイル仕上げですが、あえて合わせずに、固めの雰囲気から、だんだんと庭の自然な雰囲気へ移行する感覚を狙っています。
表札は、施主様こだわりの瓦製。いぶし銀の、なんともいえない、いい色合いです。そして家紋も入っています。実はネットの家紋サイトなどに該当する家紋がなくて、ご実家の仏壇に付いている家紋を撮影していただき、再現することができました。
建物全景です。色合いが、白、黒、木目と大変シンプルなのがよく分かります。切り妻型屋根は、最近の建築としては軒が深く、とくに南側はかなり深く、陽射しを遮り夏の暑さを和らげる役割を果たしています。
門柱前の植栽です。ささやかですが、和の雰囲気を感じさせるトクサ・セキショウなどの下草を選んで植えています。シダが乱形石張りにかかり、角を隠してやわらかな雰囲気になっているかと思います。ほのかな光を放つ12Vのアッパーライトも設置しました。
門柱の反対側には、小さな自然石を景石風に置いてみました。キボウシとトクサが石と縦格子とあいまって、自然な和の雰囲気をかもし出しているかと思います。
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