モリニワのメンテナンス・お手入れはどうすればいい?
日々のお手入れ
◎水やり
植栽工事完工から1年間は・・・
1日1回(朝か夕方)ホースでたっぷりあげてください。山採り雑木は元々雑木林のような環境、周りを木々で囲まれた中の木陰の元で、乾燥しにくく保水性の高い土壌で生育していたため、乾燥に弱い傾向があります。雨の日はあげる必要はありません。冬は、晴れの日が続き、よほど乾燥していたらあげる程度。
2年目は・・・
少し絞り気味に。1年目の1/2か2/3程度の水やり量。これは環境に慣れて根の力がついてきて、ある程度乾燥した場合でも耐えられるように、根が下の方へ伸びるのを促すためです。ずっと多めの水やりを続けていると、地上に近いところにしか根を張らず、乾燥の時に弱りやすくなるので、だんだんとスパルタ式に水を絞って、地中の水を吸い上げる力をつけさせる必要があります。
3年目以降は・・・
さらに絞り気味に、1年目の1/3以下で。様子を見て、さらに乾燥が続いたり、真夏に晴天が続いた時にだけあげる、という庭木の管理に近いカタチに持っていきます。
根が健全に生育し、自然に近い環境になれば、基本的には雨水だけで生育できますが、森や林の乾燥を守る植物群であるマント植栽やソデ群落という、ツル類や草本性の背の高い植栽が、庭には望めないため、葉の状態(乾燥時にしおれ気味になる)など観察して、適宜、水やりを行っていただければと思います。
◎肥料
ブルーベリーなど実物で、実をつけさせたいものは寒肥、冬に油かすなど遅効性肥料をあげる。
◎雑草
雑草は好きなものは残し、嫌いなものは抜かないで地上部を切るか踏む。毎年違う草が生えてきます。今年は何が生えてきた?と楽しんじゃいましょう。
◎下草類
基本環境があっていれば上記のお手入れで良いのですが、園芸種だったり種類により異なったお手入れが必要です。
◎グランドカバー
サフラン流の管理方法を来店時にお伝えしてます。
※詳しいお手入れ方法は完工後説明書をお渡ししています。と、質問があればお答えさせていただき、近くに行った際、お庭の様子を拝見しアドバイスさせていただいております。
メンテナンスの要は剪定
「モリニワを構成する要素」というページに詳しく掲載していますが、こちらへ→主に雑木と言われる樹木は、山や森に生えているならほっといて、自由に大きくしても良いと思うのですが、住宅の庭で、ましてお隣と密接している庭では、樹木の成長をコントロールする必要があります。そのためのお手入れ「剪定」が必須になります。剪定には色々なやり方がありますが、弊社は生育コントロールができる自然風剪定を行っています。
◎生育コントロールするための自然風剪定
自然風剪定とは、樹木が切られたことを気づかないくらいの剪定です。
樹木はバッサリ切られたり、ぶつ切りされたりすると、光合成ができなくなり生命の危機を感じ、枝葉を沢山出し、切る前よワサワサな樹形になります。そして葉っぱの量が増えると光合成が沢山できるので、幹が成長して太くなり、幹が太くなるとどんどん背が高く大きく成長します。そこで、木が切られたことに気づかないくらいの剪定、自然風剪定をすることで、幹の太り方をゆるやかにすることができます。
自然風剪定について詳しくはこちらへ→
◎剪定は弊社にご依頼ください
植栽工事をご依頼されたお客様には剪定を弊社にご依頼いただくようお願いしています。自然風剪定じゃない剪定方法だと、樹形が乱れ健全な生育ができない場合があるからです。剪定作業が始まるのは、工事が完工してから2〜3年後。毎年、年1回か2回実施。剪定時期は、年1回の場合は、5月から7月くらいまでの梅雨時期に。年2回の場合は、梅雨時期と11月から2月までの冬期です。
ご自分で剪定はやりたい方・・・ワークショップなどで剪定方法をレクチャーすることを検討中です。但し、弊社で植える樹木は、高木だと植える時点で高さが6〜8mあります。なので、剪定する場合は脚立やハサミなどの道具が必要になり、危険を伴う作業でもあります。
ぶつ切り剪定されちゃったヤマボウシを自然樹形に戻しましたのページ こちらへ→
◎低木・下草・グランドカバーはセルフで
セルフでお手入れです。あじさいなどの低木はご自身で剪定できます。下草類は株が大きくなり過ぎた場合、剪定したり、間引いたり、株分けしたり。お手入れのコツは完工時に説明書をお渡ししていますが、コツの一つは「適当に、気楽に」あまりきれいに掃除し過ぎたりしない方が、かえって植物には良い環境になります。また、お手入れすることで園芸療法として、ガーデンセラピーの効果があります。楽しんでやってみてください!